講演情報
[10a-P01-16]四重極子プラズモン共鳴に起因する光電流応答を示すプラズモニック光カソードの作製
〇西 弘泰1,2、平野 孔基1、山本 望弥2 (1.富山大院理工、2.富山大理)
キーワード:
プラズモン誘起電荷分離、銀ナノ粒子、四重極子モード
局在型表面プラズモン共鳴(LSPR)を示す金属ナノ粒子をn型半導体と接触させ、LSPR波長の光を照射すると、ナノ粒子中の電子が半導体の伝導帯に注入され、電荷分離が起こる。TiO2電極にAuナノ粒子を担持した光アノードに関する研究は、これまでに数多く報告されているが、Auナノ粒子を担持した透明電極にTiO2を製膜した光カソードに関する研究は少ない。本研究では、Auナノ粒子の代わりにAgナノ粒子を用いた光カソードで、四重極子LSPRモードに起因する明瞭な光電流応答が観測され、高効率なプラズモニック光カソードを作製できる可能性が示唆されたため報告する。