講演情報
[10a-P03-16]有機半導体の結晶軸伸縮による高移動度結晶構造の探索
〇本間 友1、岡田 智悠1、尾沢 昂輝1、松井 弘之1 (1.山形大ROEL)
キーワード:
有機半導体、共役コア、マテリアルズインフォマティクス
有機半導体材料では、共役コア間で電子が移動するため、その移動度は共役コアの結晶構造に依存する。有機半導体の共役コアであるベンゾチエノベンゾチオフェン(BTBT)などにおいても、置換基を変えることで共役コア構造が変化し、移動度も変化することが知られている。結晶構造の変化が移動度に影響を与えることを示唆しており、置換基による結晶構造制御が移動度を向上させ得ることを示している。そこで本研究では、BTBTの結晶軸を伸縮させて構造最適化し、移動度の指標である有効質量を求めることで、共役コアの移動度の理論限界を探索することを目的とした。