講演情報
[10a-S201-6]2段階塗布法を用いたペロブスカイト層における残留PbI2の影響
〇(M1)石井 聖真1,2、山本 晃平2、矢口 裕之1、村上 拓郎2 (1.埼玉大、2.産総研)
キーワード:
ペロブスカイト太陽電池、2段階塗布法
ペロブスカイト (PVK) 層の成膜プロセスで多く用いられているのは、全ての原材料を混合した前駆体溶液を基板に滴下後、スピンコートでの成膜中に貧溶媒を滴下するアンチソルベント法である。この方法ではスピンコートを用いるため、大面積化への課題が残る。これに対して、2段階塗布法では、はじめに原料であるPbI2を成膜した後に有機アンモニウム塩溶液を塗布することでPbI2層と反応させPVK層を成膜するため、スピンコートを必要とせず、大面積化が可能となる。当研究チームでは2段階塗布法を用いてペロブスカイト太陽電池(PSC)を作製し、PVK層内にPbI2が存在していることが分かっている。実用化を見越した場合、PVK層内に残留したPbI2が不良の原因になりうるのか不明であるため調査する。