講演情報
[10p-N206-8]水に分散したα-Fe2O3粒子表面のバンド端エネルギーに対する溶質吸着の影響
ー大気中光電子収量分光法を用いた新たな評価方法の提案ー
〇木下 真梨子1、柳田 さやか1、染川 正一1 (1.都産技研)
キーワード:
大気中光電子収量分光、光触媒、酸化鉄(Ⅲ)
水溶液中の微粒子表面は、表面官能基の解離や溶質の分子吸着が起こり、表面電位が変化する。半導体微粒子を水に分散させて利用する光触媒の場合、その反応性は表面電位に影響を受ける。つまり酸化力、還元力に影響する価電子帯上端(Ev)、伝導帯下端(Ec)のエネルギーは表面電位の変化とともにシフトする。本研究では、溶質の吸着によりのシフトしたα-Fe2O3粒子表面のEvを大気中光電子収量分光法により評価する方法を提案する。