講演情報
[7a-N206-8]ナノワイヤアレイQCMにおけるモノテルペンの反応副生成物の遅い吸着を利用したシトラス香分子の識別
〇関根 季織1、細見 拓郎1、本田 陽翔1、劉 江洋1、田中 航1、高橋 綱己1、柳田 剛1,2 (1.東大院工、2.九大先導研)
キーワード:
ナノワイヤ、分子識別
分子認識センサによる香気識別は、分子の炭化水素骨格の識別が困難であることから、極めて難しい課題である。本研究では、ZnOナノワイヤQCMを用いて、分子の炭化水素骨格の違いをナノワイヤ内拡散速度とナノワイヤ表面での反応性に反映し、炭化水素骨格に特徴を持つシトラス香分子の高精度識別に成功した。さらに、一般的には考慮されない表面反応副生成物である水分子の蓄積挙動が識別に寄与するという新たな知見を得た。