講演情報
[7a-P05-52]Caffeineのインターカレーションによる1T-MoS2合成
〇丹下 龍乃介1、横倉 聖也1,2、和泉 廣樹1,2、島田 敏宏1,2 (1.北大院総化、2.北大院工)
キーワード:
遷移金属ダイカルコゲナイド、MoS2、水熱合成
MoS₂は層状構造を有するTMDCsの一種で、熱力学的に安定な2H相は半導体性を示す。一方、金属性の1T相も存在し、高い電気伝導性から応用が期待されている。1T相は強還元剤により合成されるが、構造損傷や安全性の課題がある。そこで本研究では、比較的穏やかな電子供与体であるアミン類に着目した。caffeineをMoS₂層間に挿入することで電子供与により局所的な1T相の形成を実現する、より安全な合成法の確立を試みた。