講演情報
[7p-N103-6]原子核乾板による宇宙線ミューオンイメージング
〇森島 邦博1 (1.名大理)
キーワード:
ミューオン、宇宙線、原子核乾板
宇宙線に含まれる素粒子ミューオンは最大で数 km の物質を貫通する高い透過力を持つ。物質を透過する際に生じるミューオンフラックスの減衰を測定することで、物体内部の密度コントラストを非破壊で可視化する「宇宙線ミューオンイメージング」は、他の放射線では可視化が困難な厚さの人工構造物や自然物の内部構造を一度に把握できる革新的な技術である。本講演では、原子核乾板を用いた宇宙線ミューオンイメージングによるピラミッド調査に加え、近年進めている巨木の内部診断、河川堤防や城郭石垣などの土木・石造構造物の健全性評価、道路陥没の原因となる地下空洞の調査、地下の金属鉱床の探査など、将来の社会実装にもつながる研究を紹介する。