講演情報
[7p-N406-11]ゼロギャップ(MEA)型反応器を用いたCO2還元反応における
カソード初期状態の違いが及ぼす反応への影響
〇森下 圭1、村上 武晴1、松本 健1、小川 貴代1、藤井 克司1、和田 智之1 (1.理化学研究所)
キーワード:
CO2還元
ゼロギャップ型(MEA型)反応器を使用した電気化学的なCO2還元反応(CO2RR)はカーボンネガティブを目指すことの出来る技術として注目されているが、Cu電極を用いた場合は動作時間が短いことが課題となる。この原因となるフラッディングや塩析出の抑制はアノライト濃度を薄くすることが効果的であることが知られている。しかしアノライトとして0.02 M以下のKHCO3を使用した場合、0.1 M以上のKHCO3を使用した場合と比較して反応開始直後に反応電位が上昇する現象が顕著に見られた。この反応電位上昇は、カソード初期状態を変えることで抑制される。この原因について物質供給の観点から議論する。