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[8a-N206-1][第58回講演奨励賞受賞記念講演] 溶融金属中二体間相互作用力の外場応答分析および測定環境拡張

〇西脇 悠人1、宇都宮 徹1、天野 健一2、一井 崇1 (1.京大院工、2.名城大農)

キーワード:

溶融金属、粒子分散、原子間力顕微鏡

溶融金属中における二体間相互作用力を,外部電場印加・温度可変(≤150 ℃)環境下でAFMによって分析した.W探針-mica基板間およびW探針-SiO2/Si基板間には,溶融Ga中において強い引力相互作用が働く.測定された温度応答は,遅延効果を考慮しないLifshitz理論から導かれるvan der Waals (vdW) 力の応答と一致した.これに対して電場応答は通常の線形vdW力では説明されず,誘電体の非線形応答 (飽和分極) が支配的な場合の非線形統計力学モデルと対応した.