講演情報
[8a-N402-6]光により誘起されるファイバ型微小共振器の非線形機械応答
〇荒張 秀樹1、浅野 元紀1、山口 浩司1、岡本 創1 (1.NTT物性基礎研)
キーワード:
オプトメカニクス、微小光共振器、非線形ダンピング
ボトル形状のファイバ型微小共振器は、ボトルを周回する光ウィスパリングギャラリーモード(WGM)を用いて動径方向の機械振動モード(Radial Breathing Mode: RBM)を励起・検出可能な光機械共振器である。この共振器の機械応答に強い非線形性を誘起できれば、メカニカルな双安定状態や散逸レートの能動的制御による信号処理技術への応用が視野に入る。しかしながら、このボトル型共振器は機械変位量が小さく、構造変形に由来する非線形性を生み出すのは困難であった。そこで本研究では、強い光機械相互作用に由来する非線形機械応答の観測を試み、非線形ダンピング効果が顕著に表れることを明らかにした。