講演情報

[8a-P07-11]インフルエンザバイオセンサー開発のための糖鎖分子の
人感染性インフルエンザウイルスに対する反応性評価

〇日夏 雅子1、峯田 雅大1、平松 宏明1、林 京子1、河原 敏男1、中北 愼一2、渡邊 洋平3、小野 尭生4、金井 康5、松本 和彦4 (1.中部大、2.香川大、3.慈恵医大、4.大阪大、5.東北大)

キーワード:

バイオセンサー、インフルエンザウイルス、糖鎖

インフルエンザは人獣共通感染症であり、その原因ウイルスは非常に変異しやすい。我々は、感染性を含めた変異を検出する超高感度センサーによる、早期の感染制御・対策の実現のため、グラフェン電界効果トランジスタを用いた電気的検出に向けて研究を進めている。糖鎖プローブとして末端ピレン化Sialylglycopeptide(ピレン化 SGP)を用いて、ヒトおよび鳥由来のインフルエンザウイルス(IFV)との反応性評価を行ってきた。本発表では、その汎用性についてさらに評価を行うため、型や亜型などの異なる流行株のヒト感染性IFVも検出できるかを検証した。2-6 配位ピレン化 SGPは、A/Panama/ 007/99(H3N2)の検出では糖鎖濃度範囲の最適化が必要であるものの、異なる流行株のヒト感染性IFVに対しても反応性を示すことが明らかになった。