講演情報

[8p-N105-5]斜方晶ITOの薄膜安定化

〇山田 浩之1、豊崎 喜精1、澤 彰仁1 (1.産総研)

キーワード:

エビタキシャル成長、ITO、構造多形

ITO (またはIn2O3)の最安定相は、立方晶のBixbyite型構造である。準安定相として、菱面体晶のCorundum型構造も知られているが、研究例は少ない。我々は、もう一つのPolytypeで、高移動度が理論予測されながら、高圧科学以外では殆ど知られていないRh2O3(II)型斜方晶構造 (空間群Pbna)に着目し、そのEpitaxial ITO (o-ITO)薄膜の作製、および電子伝導特性の評価に世界で初めて成功したので報告する。Si基板上での作製についても手掛かりが得られており、ワイドギャップ酸化物半導体デバイス開発への貢献が期待される。