講演情報

[8p-N204-10]超高速表面増強蛍光を用いた放射型もしくは準放射型のプラズモンと色素エキシトンとの電磁気学的結合の観測

〇伊藤 民武1、山本 裕子2 (1.産総研、2.北陸先端大)

キーワード:

準放射プラズモン、超高速表面増強蛍光

金や銀のナノ粒子2量体間隙ではプラズモン共鳴による電場増強効果によって蛍光レートが105以下程度増大し振動緩和レートを超える。この間隙はホットスポット(HS)、この現象は超高速表面増強蛍光(超高速SEF)と呼ばれる。HSではプラズモンと少数色素分子のエキシトンとが強結合系を形成している可能性がある。この強結合の観測の為に放射型プラズモンのレーリー散乱スペクトル変化が利用されてきたが、レーリー散乱で観測できない準放射型プラズモンが強結合を支配している系はより普遍的に存在すると考えられる。従って、量子光学的に準放射型プラズモンも観測可能である超高速SEFを用いて強結合によるスペクトル変化の観測を試みた。