講演情報

[8p-N404-4]多量ホールドープされた無限層ニッケル酸化物の超伝導の可能性に対する理論的解析

〇榊原 寛史1、水野 竜太2、越智 正之2、臼井 秀知3、黒木 和彦2 (1.鳥取大AMES、2.阪大理、3.島根大総合理工)

キーワード:

超伝導体、高温超伝導体、ニッケル酸化物超伝導体

少量ホールドープされた無限層ニッケル酸化物の超伝導体は銅酸化物と同様のd波超伝導が有力視されているが、本研究では実験的に合成が実現していないドープ領域を含めて理論的解析を行った。方法は第一原理バンド計算とそれに基づく多体電子計算である。その結果、多量ホールドープ領域における非フォノン機構のs波超伝導の可能性が浮上した。講演では近年注目されている2層ニッケル酸化物超伝導体との類似性も議論する。