講演情報

[8p-P02-11]バイポーラ交流電解法とチオ尿素誘導体を用いた
塩化金酸を安定に生成する手法の開発

〇吉澤 深玖1、林 奏夢2、高見 知秀3、桑村 直人3 (1.工学院大化学応用学専攻、2.工学院大応用化学科、3.工学院大教養)

キーワード:

走査型プローブ顕微鏡

近年、都市鉱山の活用や資源循環の観点から、使用済み電子機器からの貴金属回収が注目されている。なかでも金は高い経済価値を有しており、その効率的な回収法の確立が求められている。バイポーラ交流電解は外部配線を必要としない簡便な電解法として有望であるが、電極材料や電解液の条件によって反応挙動が大きく変化し、再現性のある塩化金酸の生成が困難であった。本研究では、電解液にCaCl2aqを用いたバイポーラ交流電解でチオ尿素やメチルチオ尿素の添加を行ったところ、再現性よく金を安定な塩化金酸水溶液として溶出することが出来たので報告する。