講演情報

[8p-S302-9]FeMn/Pt二層膜における磁気共鳴誘起起電力

〇夛田 圭吾1、服部 冬馬1、川喜田 圭祐2、藪下 恭祐2、林 兼輔1、飯浜 賢志1、石川 裕也2、森山 貴広1 (1.名大工、2.福井大遠赤セ)

キーワード:

反強磁性体、磁気共鳴、スピントロニクス

反強磁性体はテラヘルツ共鳴周波数を持つため、次世代テラヘルツスピントロニクス材料として期待されている。しかし、自発磁化がゼロであるため、磁化ダイナミクスの観測が困難である。従来の測定法は酸化物には適用可能だが、金属反強磁性体では遮蔽・反射の影響で難しい。本研究では、高強度連続テラヘルツ波による電気的磁気共鳴計測を実施。FeMn薄膜試料を作製し、ジャイロトロンからの電磁波照射下で磁場掃引を行った。結果、172 GHzにて6テスラ付近に明瞭な電圧ピークが確認され、磁気共鳴による起電力を示唆した。本発表ではその発生メカニズムを詳しく議論する。