講演情報
[9a-N201-7]低温度係数高誘電体に向けたY2Ti2O7薄膜へのSc,La共添加
〇名田 遥香1、横手 俊哉1、近藤 真矢1、田口 綾子2、設楽 一希2、森分 博紀2,5、Reilly Knox3、Sengsavang Aphayvong4、吉村 武4、Darren C. Pagan3、Susan Trolier-McKinstry3、山田 智明1,5 (1.名大工、2.JFCC、3.Penn State Univ.、4.阪公大工、5.科学大MDX)
キーワード:
パイロクロア型酸化物、薄膜
電気自動車などに使用される積層セラミックコンデンサには、大容量でありながら広い温度領域での高い安定性が求められる。我々はこれまでY2Ti2O7 (YTO)やNd2Zr2O7などの常誘電体パイロクロア酸化物A2B2O7のAサイトを、半径の小さなイオンで置換することで双極子を導入し、誘電率の向上を試みてきた。しかし置換元素の濃度の増加に伴い格子定数が減少し、双極子モーメントが減少することが課題であった。そこで本研究ではYTOについて、Yの一部をイオン半径の小さなScで置換するだけでなく、大きなLaで共置換することによって 格子定数を保ちながら双極子を導入することを目的とした。