講演情報

[9a-N307-5]界面構造が分子接合における量子干渉効果に与える影響

〇藤井 慎太郎1、山根 蒼志1、後藤 晴紀1、西野 智昭1 (1.科学大院理)

キーワード:

分子接合、量子干渉、ブレイクジャンクション

異なるアンカー基(チオール、ニトリル)を有するナフタレン誘導体を用いて単分子接合を作製し、破壊的量子干渉(DQI)効果の顕在化に及ぼす分子–金属界面構造の影響を実験および理論の両面から体系的に検討した。STM-BJ法による伝導計測、フリッカーノイズ解析、ならびにDFT-NEGF計算より、ニトリル基を有する接合では分子骨格と電極の重なりが大きく、through-spaceトンネリングが優位となることでDQIの効果が失われることを明らかにした。