講演情報
[9p-N403-11]有機分子による仕事関数制御を通じたフォトカソードの寿命延伸と量子効率改善
〇館農 真斗1、森山 美優1、大原 正裕4、森井 克行2,5,6、石井 久夫1,2,3、深川 弘彦1,2,3 (1.千葉大融合理工、2.千葉大先進、3.千葉大MCRC、4.信州大工、5.大阪大、6.日本触媒)
キーワード:
光陰極、有機強塩基、低仕事関数
フォトカソードは光電子増倍管・パルス電子銃等に用いられ、そのほとんどにセシウムが利用される。このセシウムの利用が、寿命の低下や動作環境の高真空化等の課題を生んでいる。本研究では、セシウムに代わり有機強塩基で電極を修飾することで、2.2 eVという低仕事関数を達成しながら、高い安定性と量子効率が得られることを実証した。この成果により、より低真空条件下で動作可能、かつ長寿命なフォトカソード実現が期待される。