講演情報

[9p-N404-5]超伝導トンネル接合X線検出器のための低温・常温における磁気シールド内の磁場測定

〇志岐 成友1、藤井 剛1 (1.産総研)

キーワード:

超伝導検出器、磁気シールド、ジョセフソン接合

産総研では、軟X線領域におけるX線吸収分光やSEM-EDXへの利用を目的として、超伝導トンネル接合(STJ: Superconducting Tunnel Junction)を用いたX線検出器アレイを開発している。地磁気による磁束トラップを防ぐために、軟磁性材料を用いた磁気シールドが輻射シールド外側に組み込まれているが、磁束トラップが依然として発生している。本研究は磁束トラップの解消を目指し、常温および低温において、磁気シールド内部の磁場の強さを調べた。検出器位置で接合面に垂直な方向の磁場は30nT程度で、磁束トラップの原因は磁気シールドの漏洩磁場以外である可能性が高い。