講演情報

[9p-P08-19]1MVタンデム加速器により発生するイオンビームを励起源とする準単色X線照射システムの開発

〇加田 渉1、松本 卓己1、松尾 美祐1、大塚 勇輝1、遠山 翔1、三輪 美沙子1、松山 成男1 (1.東北大量子)

キーワード:

PIXE、準単色X線、タンデム加速器

X線を利用した各種診断技術の高度化には,対応する検出器の開発・評価が必要不可欠である。検出器のエネルギー特性は、より厳密には多様なエネルギー帯の光子を用いて評価することが求められる。他方、従来のX線源では、連続X線スペクトルの中から特定のエネルギー成分を単色化する手法が主流であり、純粋な意味での単色X線照射には大型施設が必要不可欠である。実験室規模での準単色X線照射場には潜在的要求が存在すると考えられる。そこで本研究では、荷電粒子励起X線(PIXE)技術をベースとした単色X線源を検討した。東北大学に設置された1MVタンデム・ペレトロン加速器を主要装置として、線量計や検出器を配置し照射場の評価を行った。X線計数を指標に、ビーム電流の微調を行うことで、線量率を調整可能とした。照射環境に小型の線量計を配置することで、照射強度に応じた線量計応答の変動を評価可能な体系を構築した。