講演情報
[9p-S102-5]テラヘルツエレクトロニクスによるグラフェンプラズモンのオンチップ転送
〇吉岡 克将1 (1.NTT物性研)
キーワード:
テラヘルツエレクトロニクス、グラフェン
グラフェンプラズモンは、THz以上の電磁場に対して強い閉じ込め効果を有し、かつ電荷密度の変調による制御性の高さと低損失性を併せ持っていることから、次世代の情報担体として有力視され精力的に研究されている。実際にグラフェンプラズモンを使って情報を伝送するには、動的に制御された信号を発生させ、伝搬した信号を遠隔地で測定し振幅と位相を読み出す必要がある。しかし、光を使った既存の実験手法は遠方場の吸収測定もしくは近接場の干渉測定に限られており、情報伝送に必要な要請を満たすことができない。そこで我々は、オンチップTHz分光法を応用し、電気的にグラフェンプラズモンを発生・伝搬制御・実時間計測することに成功したので報告する。