全体討論会

9月4日(水)15:50~17:50 仙台国際センター

テーマ「奥深い風景づくりとインフラ(復興からの学び) 」

討論内容(趣旨):

 気候変動に伴う自然災害の激甚化、人口減少、労働力不足、老朽化するインフラ施設の急増といった大きな社会環境の変化の中で、改めて、人間にとって真に豊かなくらしを構築していくことが求められています。本討論会では、地域の自然、歴史文化に根ざし、将来にわたって豊かで活力ある暮らしとレジリエントでインクルーシブな地域社会を実現するために、2011年東日本大震災の甚大な被災から力強く復旧・復興した経験と教訓を踏まえつつ、地域住民が積極的に参画した住民ファーストな街づくり、豊かな生活と地域経済を支える持続可能な社会インフラの在り方、そして、国づくり・街づくりを力強くサポートするためにわれわれ技術者が持つべき視点や価値観、そして、その戦略について討論します。

講師の紹介:
奥村 誠
[コーディネーター]
奥村 誠OKUMURA Makoto
東北大学 災害科学国際研究所/大学院工学研究科土木工学専攻 教授

京都大学大学院工学研究科修了後、京都大学助手、講師,広島大学助教授を経て、2006 年より東北大学教授。都市間交通計画、社会経済分析に関わる教育、研究に従事。ブラジリア大学にJICA専門家として滞在したほか,ボリビア、シベリアの研究に関わる。1991 年度土木学会論文奨励賞受賞。2023 年度の1 年間、土木学会東北支部長を務めた。

真田 純子
[パネリスト]
真田 純子SANADA Junko
東京工業大学 環境・社会理工学院 教授

東京工業大学大学院社会工学専攻を修了し、徳島大学助教,東京工業大学准教授を経て、2023年より同教授。徳島大学在籍時に農村景観や石積みと出会い、都市と農村の関係の再構築、石積み技術の研究と実践を行う。主な著書に「都市の緑はどうあるべきか」(技報堂)、「誰でもできる石積み入門」(農文協)、「風景をつくるごはん」(農文協)。

林 千晶
[パネリスト]
林 千晶HAYASHI Chiaki
(株)Q0 代表取締役社長

花王を経て、2000年に(株)ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、(株)Q0を設立。秋田・富山などの地域を拠点において、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。グッドデザイン賞審査委員、経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」などを歴任。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「(株)飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。

久田 真
[パネリスト]
久田 真HISADA Makoto
東北大学大学院工学研究科 教授/同 インフラ・マネジメント研究センター センター長

京都大学工学部を卒業し、建設会社、東京工業大学助手、新潟大学助教授、土木研究所主任研究員を経て2009年より現職。コンクリート工学、維持管理工学の教育・研究に従事。土木学会インフラメンテナンス総合委員会副委員長、コンクリート委員会常任委員。2023 年より内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3 期プログラムディレクター(PD)。

平野 勝也
[パネリスト・現地レポート]
平野 勝也HIRANO Katsuya
東北大学 災害科学国際研究所/大学院工学研究科土木工学専攻 准教授

東京大学修了後、建設省(現国土交通省)に入省し北海道開発局に勤務。1995年東北大学工学部土木工学科助手などを経て2012年より現職。主な研究テーマは、街路イメージ・都市の記憶・認識など。3.11以降、石巻市の各地や女川町の復興まちづくり、岩手・宮城各地の防潮堤・水門の復旧デザインや高田松原津波復興祈念公園、閖上のかわまちづくりなどに実務的に関わってきた。石巻、女川、高田松原でそれぞれ土木学会デザイン賞最優秀賞を受賞。

西村 拓
[パネリスト]
西村 拓NISHIMURA Taku
国土交通省東北地方整備局 局長

1992年東京大学工学部卒業、運輸省港湾局採用。国土交通省四国地方整備局高知港湾・空港整備事務所長、防衛省沖縄防衛局次長、国土交通省港湾局海岸・防災課長、国土交通省港湾局計画課長、国土交通省大臣官房技術参事官を経て、2024 年7 月より現職。

参加申込

参加をご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。

https://soumu.jsce.or.jp/subs20240904/start.html