講演情報

[3J-01]日本における輸入および国産パスタの多様性

〇浜守 杏奈1、石田 雅芳2、福留 奈美3 (1. 新渡戸文化短大、2. 立命館大、3. 東京聖栄大)
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キーワード:

パスタ、マカロニ、スパゲッティ、食品分類、食品表示

目的 現在、日本で入手できるパスタには、国内製造品だけでなく輸入品も含めると実に多種多様な商品がある。たとえばロングパスタでは、スパゲッティと呼ばれるものでも太さが0.1mm単位で違うものやリングイネ、フェットチーネ等断面の形状が異なるものが、またショートパスタにはマカロニ、ペンネ、フジッリ等、形状そのものが大きく違う多様なタイプがある。しかし、食品成分表には2種類(スパゲッティとマカロニ)のそれぞれ乾・ゆで・ソテーが記載されているのみである。実際の調理においては、パスタの形状、大きさ、太さ等が調理品の仕上がりに大きく影響することから、本研究では、日本に流通しているパスタの現状を把握し、タイプ分類と多様性の実態をとらえることを目的とした。
方法 東京都内・近郊のスーパーマーケット、輸入食品店で販売されているパスタを調査対象とした。製造会社・輸入会社約40社の約200商品を入手し、それらの形状、大きさ、100gあたりの個数等を比較した。
結果 ロングパスタは同じタイプであれば商品間に大きな差は見られなかったが、ショートパスタは同じタイプであってもメーカーによって形状、大きさ等に差があり、商品の選択が調理品へ与える影響が大きいことが示唆された。特にフジッリはねじりの幅や形状そのものに、コンキリエは大きさに違いがあり、調理目的に合わせてメーカーまでも指定する必要があると考えられた。