講演情報
[3J-02]産学官連携による地域発展を目指した新たな食開発の取り組み
〇江﨑 翠1、仁後 亮介1、吉川 志穂1、島田 淳巳1、三堂 德孝1 (1. 中村学園大短)
キーワード:
地域発展、食開発、産学官連携、地産地消、郷土料理
【目的】 福岡県の南部に位置する柳川市は大部分が魚鱗状に広がる海面干拓地帯を有し,その特徴的な地形を活かした海苔の養殖が盛んである.しかし,柳川市が海苔の生産地であることは広く知られていない.さらに有明海に生息する豊富な水産資源には,認知度が低く消費者に知られていないものもある.そこで,福岡県水産海洋技術センターと協議し,有明海に生息しているシオフキ貝の消費拡大を研究課題として重点的に取り組むこととした.
本研究は,柳川市の豊富な水産資源を活用した新たな食を開発し,産学官連携による地域活性化に貢献することを目的とした.
【方法】 シオフキ貝は塩味が強く,砂抜きに手間がかかることから商品評価が低い.消費者の利便性と安定供給のため,シオフキ貝を加工したものを用いたメニューを考案し,新たな食の開発に取り組んだ.
【結果】 殻付きシオフキ貝の加工方法として,味が淡白な点を補うために和風だしを加えた.それを真空包装した後,120℃で加熱処理して急速冷凍保存した.解凍後,提案するメニューにより調理したものを試食し,官能評価を実施した。その結果,シオフキ貝の欠点である色香・食味が補われたことで,品質が向上したため,商品として活用する目途が立った.
【考察】 シオフキ貝の加工・流通システム構築による地域連携の取り組みは,郷土料理としても発展させることができるため,漁業を初めとする地域活性の一助となりうる.
本研究は,柳川市の豊富な水産資源を活用した新たな食を開発し,産学官連携による地域活性化に貢献することを目的とした.
【方法】 シオフキ貝は塩味が強く,砂抜きに手間がかかることから商品評価が低い.消費者の利便性と安定供給のため,シオフキ貝を加工したものを用いたメニューを考案し,新たな食の開発に取り組んだ.
【結果】 殻付きシオフキ貝の加工方法として,味が淡白な点を補うために和風だしを加えた.それを真空包装した後,120℃で加熱処理して急速冷凍保存した.解凍後,提案するメニューにより調理したものを試食し,官能評価を実施した。その結果,シオフキ貝の欠点である色香・食味が補われたことで,品質が向上したため,商品として活用する目途が立った.
【考察】 シオフキ貝の加工・流通システム構築による地域連携の取り組みは,郷土料理としても発展させることができるため,漁業を初めとする地域活性の一助となりうる.