講演情報

[3N-3]女子学生が考えた少ない品数による献立の分析―6つの食品群を用いてー

〇瀧日 滋野1、阪野 朋子2 (1. 名古屋女子大学、2. 名古屋女子大学短期大学部)
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キーワード:

献立作成、少ない品数、6つの基礎食品群

目的 前報より1)、4つの食品群別摂取量のめやすは、日本人が不足しやすい緑黄色野菜や海藻、魚が意識しづらいことが指摘された。そこで、本研究では、細かく目安量が示されている6つの食品群別摂取量のめやすを用いて少ない品数の献立作成を実施し、その特徴を分析することを目的とする。また、献立作成による知識の定着についても検討する。 方法 対象者は短期大学生50名であった。献立作成にあたっては、自分で調理ができる少ない品数の1日分の献立とすること、6つの食品群別摂取量のめやす量を取り入れることの2つの条件を示した。栄養価等の特徴について分析をした。また、献立作成事前・事後に食品群及び食事構成に関する知識のアンケートを実施し、その変化についても分析を行った。 結果 食品群の卵、緑黄色野菜、油脂・種実、いもは、全体の50%以上の人が目安量より多く取り入れていた。栄養価については、エネルギーは50%、脂質は90%の人が多い評価だった。4つの食品群と6つの食品群を活用した場合の栄養価を比較したところ、たんぱく質、食物繊維、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2で6つの食品群のほうが適正の割合が高くなっていた。また、献立作成後は、食品群に関する知識の得点が作成前より高くなっていた。
〔文献〕1)瀧日滋野・阪野朋子.日本家政学会第74回大会発表要旨,p.96(2022)