講演情報
[P-002]小学生の朝食にグラノーラスナックを追加することによる栄養バランス改善と睡眠・排便状況への影響~オープンラベルランダム化クロスオーバー試験~
〇松本 侑真1、佐々木 裕之2、増冨 裕文1、石原 克之1、柴田 重信2、平尾 和子3、古谷 彰子2,3 (1. カルビー(株)、2. 早稲田大、3. 愛国学園短大)
キーワード:
朝食、栄養バランス、睡眠、排便、子ども
目的 朝食と一日全体の栄養摂取量の間には正の相関があり、朝食は最も重要な食事であると言われている。一方で、小児が一日で摂取する栄養のうち、朝食の寄与率は20%程度に留まっており、朝食で必要な栄養を十分に摂取できているとは言い難い。そこで本研究では小学生の朝食に介入し、朝食の栄養バランスが睡眠や排便に与える影響を観察した。
方法 東京都内の小学生26名を対象として介入試験を行った。被験者はコントロール期間には普段の朝食を摂取し、介入期間には普段の朝食に加えて大豆タンパク質を配合したグラノーラスナックを摂取した。なお、試験期間は各一週間とし、朝食内容および睡眠、排便に関するアンケート調査を行った。これらの回答結果を基にマクロ栄養素、ビタミン、ミネラル(計29種類)の栄養充足率および睡眠時間や排便状況を比較した。
結果 グラノーラスナックの追加摂取によって15種類の栄養素で朝食における充足率が上昇し、栄養バランスが改善した。特に鉄、ビタミンB1, D、食物繊維での変化量が大きかった。そして、介入期間の週末における起床時刻が平均15分早まり、睡眠時間も平均13分短くなった。また排便に関しては、介入によって便性状に変化はなかったものの、一週間の合計排便回数が平均1.2回増加していた。以上より、朝食の栄養バランスや摂食量の変化は睡眠や排便と結びついており、朝食内容の改善が小学生の生活習慣の改善につながることを示唆している。
方法 東京都内の小学生26名を対象として介入試験を行った。被験者はコントロール期間には普段の朝食を摂取し、介入期間には普段の朝食に加えて大豆タンパク質を配合したグラノーラスナックを摂取した。なお、試験期間は各一週間とし、朝食内容および睡眠、排便に関するアンケート調査を行った。これらの回答結果を基にマクロ栄養素、ビタミン、ミネラル(計29種類)の栄養充足率および睡眠時間や排便状況を比較した。
結果 グラノーラスナックの追加摂取によって15種類の栄養素で朝食における充足率が上昇し、栄養バランスが改善した。特に鉄、ビタミンB1, D、食物繊維での変化量が大きかった。そして、介入期間の週末における起床時刻が平均15分早まり、睡眠時間も平均13分短くなった。また排便に関しては、介入によって便性状に変化はなかったものの、一週間の合計排便回数が平均1.2回増加していた。以上より、朝食の栄養バランスや摂食量の変化は睡眠や排便と結びついており、朝食内容の改善が小学生の生活習慣の改善につながることを示唆している。