講演情報
[P-022]腸管通過時間と食習慣の関連について
〇野口 律奈1、小峰 昇一1、志田 隆史2 (1. 帝京平成大、2. 東京都健康長寿医療センター研究所)
キーワード:
腸管通過時間、食習慣、青色マフィン
目的:非侵襲的手法を用いての腸管通過時間解析の実験系を確立し,食習慣と腸管通過時間の関連を探索的に検討する.
方法:本学学生64名(男:35,女:29)に,簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食習慣調査を実施した.腸管通過時間は,青色色素入りマフィンを摂取後,青色便が出るまでの時間を計測した.腸管通過時間を24h未満:A,24h以上48h未満:B,48h以上:Cの3群に分類した.食習慣は各栄養素と食品群の摂取量を1000kcal当たりに換算し,腸管通過時間との関連を検討した.
結果:A~Cの人数は,男性:4,23,1,女性:4,12,10で,男性より女性の腸管通過時間が長かった(P<0.001).腸管通過時間と食習慣の相関では,男性:植物性脂質(r0.325,P0.047), SFA(r0.337,P0.039), MSFA(r0.322,P0.049), C14:1(r0.328,P0.044), C18:0(r0.375.P0.020), C18:1(r0.342,P0.035), C20:0(r0.346,P0.033), C22:0(r0.336,P0.039), 女性: BMI(r‐0.495,P0.019), C7:0 (r0.400,P0.043), 乳類(r0.540,P0.004)であった.腸管通過時間は,若年男性は脂質と脂肪酸,若年女性は低BMIと乳類の影響が大きいと示唆された.
方法:本学学生64名(男:35,女:29)に,簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食習慣調査を実施した.腸管通過時間は,青色色素入りマフィンを摂取後,青色便が出るまでの時間を計測した.腸管通過時間を24h未満:A,24h以上48h未満:B,48h以上:Cの3群に分類した.食習慣は各栄養素と食品群の摂取量を1000kcal当たりに換算し,腸管通過時間との関連を検討した.
結果:A~Cの人数は,男性:4,23,1,女性:4,12,10で,男性より女性の腸管通過時間が長かった(P<0.001).腸管通過時間と食習慣の相関では,男性:植物性脂質(r0.325,P0.047), SFA(r0.337,P0.039), MSFA(r0.322,P0.049), C14:1(r0.328,P0.044), C18:0(r0.375.P0.020), C18:1(r0.342,P0.035), C20:0(r0.346,P0.033), C22:0(r0.336,P0.039), 女性: BMI(r‐0.495,P0.019), C7:0 (r0.400,P0.043), 乳類(r0.540,P0.004)であった.腸管通過時間は,若年男性は脂質と脂肪酸,若年女性は低BMIと乳類の影響が大きいと示唆された.