講演情報
[P-048]学生の日本の家庭料理(和食)と調理の自信度の在学中の変化
〇平島 円1、磯部 由香1、堀 光代2 (1. 三重大学、2. 岐阜市立女子短期大学)
キーワード:
日本の家庭料理、調理技術、学生
目的 学生の和食の喫食経験は多いが,学生の調理技術は低い傾向にある.そこで本研究では,今後も和食を家庭で作るための知見を得ることを目的とし,学生の和食の調理技術の変化について分析した.
方法 2014~2017年に高等教育機関に入学した学生1,126名と,2016~2020年に卒業した学生971名を対象とし,和食23種の認知度と調理する自信度の調査を行った.対象者全員と,高等教育機関で調理実習を履修しない学生の入学時と卒業時の認知度と自信度を比較した.有意差検定にはχ2検定を用い,有意水準は5%未満とした.
結果 全学生および調理実習を履修しない学生において和食の認知度は卒業時に高くなった(p<0.01).在学中に知らなかった和食を食する機会があったと推測される.一方,和食の調理の自信度については,全学生において入学時よりも卒業時に23種中19種で「できる」割合が高くなり,「できない」割合が低くなった(p<0.001).すなわち,在学中に和食の調理技術を習得することがわかった.一方,実習を履修しない学生では,15種の和食において卒業時に「できる」割合は高くなったが,「できない」割合に変化はなかった.つまり,入学時に和食を作れなかった学生は卒業時にも作れなかったことが推察される.調理することがほとんどない学生生活を送ると,和食を作る機会はほとんどなく,技術の習得はないと考えられる.
方法 2014~2017年に高等教育機関に入学した学生1,126名と,2016~2020年に卒業した学生971名を対象とし,和食23種の認知度と調理する自信度の調査を行った.対象者全員と,高等教育機関で調理実習を履修しない学生の入学時と卒業時の認知度と自信度を比較した.有意差検定にはχ2検定を用い,有意水準は5%未満とした.
結果 全学生および調理実習を履修しない学生において和食の認知度は卒業時に高くなった(p<0.01).在学中に知らなかった和食を食する機会があったと推測される.一方,和食の調理の自信度については,全学生において入学時よりも卒業時に23種中19種で「できる」割合が高くなり,「できない」割合が低くなった(p<0.001).すなわち,在学中に和食の調理技術を習得することがわかった.一方,実習を履修しない学生では,15種の和食において卒業時に「できる」割合は高くなったが,「できない」割合に変化はなかった.つまり,入学時に和食を作れなかった学生は卒業時にも作れなかったことが推察される.調理することがほとんどない学生生活を送ると,和食を作る機会はほとんどなく,技術の習得はないと考えられる.