講演情報
[P-049]モダンスタイルの食器制作および食器を使用した料理とテーブルコーディネート提案
〇小出 あつみ1、間宮 貴代子1、阪野 朋子2 (1. 名古屋女大、2. 名古屋女大短)
キーワード:
モダンスタイル、食器、料理、テーブルコーディネート
目的 近年、日常食器の購買力が低下傾向を示す中、陶磁器においては世代別のライフスタイルに応じた商品開発が求められている。本研究では多治見市にあるブランド名「寿山」の丸仙化学工業所と協働してモダンスタイルの食器制作を行い、料理とテーブルコーディネートの提案をおこなった。 方法 モダンスタイルの食器は、食器を使うターゲットおよび空間と料理のイメージコンセプトからデザイン画5種類を作成し、これに基づき紙粘土で試作したものを用いて丸仙と協議して2種類を選んだ。食器の制作はデザインの修正と決定、食器の試作を経て完成させた。完成した食器に合う料理とテーブルコーディネートを提案した。 結果 作成した2種類の食器のうち、ひとつは直径260㎜×厚さ10㎜の青色の丸皿で、黄色のラインを引いて表面を2領域に分けたのがデザインの特徴である。片面の一部にソースやしょうゆを入れるスペースを作り、料理のジャンルを問わない食器とした。もうひとつの食器は、縦95㎜×横300㎜×高さ33㎜の直方体で、上面に4つの半球の窪みをつけて、窪みの底に花形のハンコを押してガラス釉を流した。作陶では、技術や予算の面からデザインどおりの食器を作ることは難しかったが、個性的な食器を作ることができた。各食器の色と形に合わせた料理を調製して盛り付けた。また、各食器を使用したテーブルコーディネートを提案した。