講演情報
[P-050]様々な風味の小麦粉せんべいの食経験と嗜好の全国調査
〇谷澤 容子1、坂本 薫2、秋永 優子3 (1. 甲子園大、2. 兵庫県立大、3. 福岡教育大)
キーワード:
小麦粉せんべい、嗜好、風味
[目的]小麦粉煎餅の伝統的な干菓子および様々な風味のものについて、全国の大学生を対象にアンケート調査によって嗜好調査を行った。煎餅の種類ごとに地域による嗜好の違いを調べ、煎餅の受容性と今後の嗜好意欲について明らかにすることにした。
[方法]伝統的な小麦粉煎餅は、複数の文献にみられたもの(瓦、炭酸、松風、亀の甲、南部)を、様々な風味の煎餅には、小売店で常時入手できる一般的なもの(抹茶、ピーナツ、豆、ごま、のり、生姜、みそ、洋風クリーム)を選んだ。調査は、2021年11月~2022年4月に全国を6つの地方に分け、各地方約300名の全国の大学生2032名を対象とした。種類ごとの食経験、嗜好性、今後の嗜好意欲、子どもの頃および現在の菓子の摂取頻度の調査を行った。集合調査法により、インターネットによる調査か調査用紙記入の方法で実施した。倫理審査による承認を得て実施した。解析には、統計用ソフトSPSSを用いた。
[結果と考察]有効回答1987名(97.7%)が得られ、子どもの頃に居住した都道府県と70%が現在も同じであった。食経験者が65%以上の洋風クリーム、ピーナッツ、ごまに対し、亀の甲、松風は10%未満であった。甘味系の瓦の食経験が高い西日本は、生姜味の食経験が高く、塩味系の南部煎餅の食経験が高い東日本では、ごま、みその食経験が高かった(p<0.01)。(公財) 飯島藤十郎記念食品科学振興財団の助成を受けた。
[方法]伝統的な小麦粉煎餅は、複数の文献にみられたもの(瓦、炭酸、松風、亀の甲、南部)を、様々な風味の煎餅には、小売店で常時入手できる一般的なもの(抹茶、ピーナツ、豆、ごま、のり、生姜、みそ、洋風クリーム)を選んだ。調査は、2021年11月~2022年4月に全国を6つの地方に分け、各地方約300名の全国の大学生2032名を対象とした。種類ごとの食経験、嗜好性、今後の嗜好意欲、子どもの頃および現在の菓子の摂取頻度の調査を行った。集合調査法により、インターネットによる調査か調査用紙記入の方法で実施した。倫理審査による承認を得て実施した。解析には、統計用ソフトSPSSを用いた。
[結果と考察]有効回答1987名(97.7%)が得られ、子どもの頃に居住した都道府県と70%が現在も同じであった。食経験者が65%以上の洋風クリーム、ピーナッツ、ごまに対し、亀の甲、松風は10%未満であった。甘味系の瓦の食経験が高い西日本は、生姜味の食経験が高く、塩味系の南部煎餅の食経験が高い東日本では、ごま、みその食経験が高かった(p<0.01)。(公財) 飯島藤十郎記念食品科学振興財団の助成を受けた。