講演情報

[P-052]食卓における器の取り合わせと食卓用品の使われ方について

〇中村 恵子1、和知 李音1 (1. 福島大学)
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キーワード:

食器、盛りつけ、家庭料理

目的 日本の食卓は、銘々膳からちゃぶ台、ダイニングテーブルへと変遷し、料理の盛りつけ方も小鉢や小皿から大皿へと変わりつつある。本研究では、家庭の食卓風景の実態を把握するため、家庭料理と食器の取り合わせや食卓用品の使われ方について調査を行った。
方法 2022年10月に、大学生を対象にGoogleフォームによるアンケート調査を行った。調査項目は、食事に関する内容(夕食を食べる人数や世代、食卓机の大きさなど)、食卓用品の使用に関する内容(調味料入れや食器・食具の使用頻度、共用の有無など)、料理と器の取り合わせに関する内容(個別盛り・大皿盛り、無地・和風・洋風食器の使用など)である。回答の得られた117名について単純集計後クロス集計をし、カイ二乗検定を行った。
結果 醤油さしを使用する家庭は約6割であり、飯茶碗や箸など使用頻度の高い食器は自分専用としていた。料理を大皿に盛りつけるのは手間を省くため、個別に盛りつけるのは一人分の決められた量を食べるためとする理由が多かった。鶏の唐揚げやエビチリは約7~8割が大皿に、サバの味噌煮や鮭のムニエルは約9割が個別に盛りつけていた。和食の筑前煮やアジの塩焼きは約6割が和食器を、洋食のハンバーグは約5割、鮭のムニエルは約3割が洋食器を使用しており、無地の食器の利用も多かった。和食器を使用した個別の盛りつけは今後減少するのではないかと推察された。