講演情報
[P-055]若年層における抹茶の印象と茶道との関わり
〇山下 まゆ美1、岡本 由希2、大森 正司3 (1. 佐伯栄養専門、2. 和洋女大、3. 大妻女大・お茶大)
キーワード:
抹茶、茶道、若年層
目的 抹茶は健康志向の高まりとともに,近年の日本食ブームにより海外においても注目されている.一方で抹茶の利用方法の一つでもある茶道については,茶道を行っている人は減少傾向にある.そこで,若年層における抹茶の印象と茶道との関わりについて調査を行うことにより,日本の伝統文化の継承・発展に寄与したいと考えている.
方法 2019年の本大会において若年層の抹茶や抹茶スイーツの嗜好と茶道との関わりの調査結果を報告した※).本報告ではさらに,若年層の茶道経験の有無や抹茶の印象等のアンケート調査を行い,抹茶の印象と茶道との関わりについて検討した.
結果 アンケート調査の結果,茶道経験があり,さらに抹茶が好きと回答した割合は高かった.一方,茶道経験がない人の茶道に対するイメージは,堅苦しい,敷居が高い等の回答が多数を占めていた.抹茶が好きと回答した人は抹茶の「味」を好み,抹茶が嫌いと回答した人は「苦味」を苦手としていた.これらのことから,幼少期から可能な範囲で抹茶を味わう等の食経験を重ねる,部活動以外の日常生活の中で茶道に触れる機会を持てるように,若年層へのアプローチ方法が課題であることがわかった.日本の伝統文化を継承・発展させるために,抹茶を利用する機会を増やすとともに,学校教育以外の場においても抹茶や茶道に触れる時間を作ることも有効な手段と考える.
※)日本家政学会第71回大会,研究発表要旨集,p.87
方法 2019年の本大会において若年層の抹茶や抹茶スイーツの嗜好と茶道との関わりの調査結果を報告した※).本報告ではさらに,若年層の茶道経験の有無や抹茶の印象等のアンケート調査を行い,抹茶の印象と茶道との関わりについて検討した.
結果 アンケート調査の結果,茶道経験があり,さらに抹茶が好きと回答した割合は高かった.一方,茶道経験がない人の茶道に対するイメージは,堅苦しい,敷居が高い等の回答が多数を占めていた.抹茶が好きと回答した人は抹茶の「味」を好み,抹茶が嫌いと回答した人は「苦味」を苦手としていた.これらのことから,幼少期から可能な範囲で抹茶を味わう等の食経験を重ねる,部活動以外の日常生活の中で茶道に触れる機会を持てるように,若年層へのアプローチ方法が課題であることがわかった.日本の伝統文化を継承・発展させるために,抹茶を利用する機会を増やすとともに,学校教育以外の場においても抹茶や茶道に触れる時間を作ることも有効な手段と考える.
※)日本家政学会第71回大会,研究発表要旨集,p.87