講演情報
[P-090]食肉の遺伝子検査体験授業が高校生の食意識に及ぼす効果
〇藤田 宏美1、北原 敦子2、野坂 奈緒美1、上田 悦子1 (1. 鳥取大、2. 県立米子南高)
キーワード:
家庭科授業、遺伝子実験、食生活
【目的】 高等学校家庭科における食生活の学習では、生徒が食生活に関わる情報を適切に判断し、自立した生活者として安全でより良い食習慣を身につけることを目指している。そこで、安全な食物供給のための科学的検査の実態を意識させる体験的教材として食肉の遺伝子検査体験授業を計画し、授業実践を行った。生徒へのアンケート分析を通して家庭科における教材の有効性を検討した。
【方法】 豚肉の品質に影響を及ぼすことが知られている遺伝子を例に、その塩基配列の変異を調べるDNA検査の一部を体験する実験教材を開発し、家庭学科「食品衛生」科目において出張授業を実施した。授業前後に生徒への実験授業および食の安全に関するアンケート調査を行い評価した。調査項目は教材の操作性、実験授業の内容、食の安全の課題に関する理解と意識等である。
【結果】 ほとんどの生徒が実験授業に積極的に参加したと評価し、実験そのものも成功したと感じていた。授業後には食品のDNAに関心を持ち、遺伝子を扱う技術や研究が「食の安全・安心」に役立っていることが理解された。実験操作の難易度が適切な本実験教材を授業で体験したことが、授業全体の肯定的印象につながり、授業内容の理解に良い影響を与えていると考えられる。本実験は、「食の安全」「遺伝子組換え食品」学習に有効な教材であると認められた。
【方法】 豚肉の品質に影響を及ぼすことが知られている遺伝子を例に、その塩基配列の変異を調べるDNA検査の一部を体験する実験教材を開発し、家庭学科「食品衛生」科目において出張授業を実施した。授業前後に生徒への実験授業および食の安全に関するアンケート調査を行い評価した。調査項目は教材の操作性、実験授業の内容、食の安全の課題に関する理解と意識等である。
【結果】 ほとんどの生徒が実験授業に積極的に参加したと評価し、実験そのものも成功したと感じていた。授業後には食品のDNAに関心を持ち、遺伝子を扱う技術や研究が「食の安全・安心」に役立っていることが理解された。実験操作の難易度が適切な本実験教材を授業で体験したことが、授業全体の肯定的印象につながり、授業内容の理解に良い影響を与えていると考えられる。本実験は、「食の安全」「遺伝子組換え食品」学習に有効な教材であると認められた。