講演情報
[P-095]家族に要配慮者がいる家庭での災害時の食の備えに関する調査
〇上田 悦子1、藤田 宏美1、野坂 奈緒美1、福田 節子2、森本 美由紀2、河原 千明2、澤 裕子2、舩原 千恵子2、三嶋 碧2、井田 優也2 (1. 鳥取大、2. 鳥取県栄養士会)
キーワード:
防災、食備蓄、要配慮者
【目的】 食事の準備等に配慮を必要とするいわゆる要配慮者は災害弱者でもある。個人ごとに栄養状態や食事摂取時の課題が異なるため、各家庭ではその状況に合わせた準備や対応がとられている。しかし、災害等でライフライン損傷が続くと、平常時と同様に食事提供することは簡単ではない。そこで要配慮者のいる家庭の災害時の食の備えの意識や備蓄状況、課題を把握するためにアンケート調査を行った。
【方法】 2020年8月~12月に質問紙あるいはWEB回答方式による調査を実施した。調査対象者は成人で、同居家族内に要配慮者がいる方を含む合計約1000名とした。各地域の栄養士会員を介して住民に調査依頼し、同意を得て無記名による自記式調査を行った。調査項目は、食に関する要配慮の種類、災害時に備えた食の状況とその意識、情報収集と活用等である。回収データ は Excel、SPSS Statistics 25で分析した。
【結果】 回収数 1128件のうち、食事に配慮の必要な家族がいると回答したのは260名だった。災害に備えた食料等の準備で、循環備蓄の言葉と意味の両方を知っていたのは32%、何らかの実践をしていたのは49%だった。大災害が発生したと仮定して3日間の食事の準備に関し何らかの困り感を持つ人は、72%であった。要配慮者種の違いにより、意識や備蓄行動に違いが認められた。行政機関や専門職からの情報提供など、日頃から何らかの支援を必要としていた。
【方法】 2020年8月~12月に質問紙あるいはWEB回答方式による調査を実施した。調査対象者は成人で、同居家族内に要配慮者がいる方を含む合計約1000名とした。各地域の栄養士会員を介して住民に調査依頼し、同意を得て無記名による自記式調査を行った。調査項目は、食に関する要配慮の種類、災害時に備えた食の状況とその意識、情報収集と活用等である。回収データ は Excel、SPSS Statistics 25で分析した。
【結果】 回収数 1128件のうち、食事に配慮の必要な家族がいると回答したのは260名だった。災害に備えた食料等の準備で、循環備蓄の言葉と意味の両方を知っていたのは32%、何らかの実践をしていたのは49%だった。大災害が発生したと仮定して3日間の食事の準備に関し何らかの困り感を持つ人は、72%であった。要配慮者種の違いにより、意識や備蓄行動に違いが認められた。行政機関や専門職からの情報提供など、日頃から何らかの支援を必要としていた。