講演情報
[P-096]小学校家庭科における酸・塩基洗浄の教材化に向けた課題の分析教員養成における科学と情報リテラシーの観点から
〇駒津 順子1 (1. 長崎大学)
キーワード:
酸・塩基洗浄、小学校家庭科、科学リテラシー、情報リテラシー、教員養成
目的 OECDは,より深い知識とスキルを醸成する学習環境は,経済面の成功のみならず効果的な文化的・社会的参加にも,市民が充実した人生を送るために重要だと捉えている.多様な知識ソースの入手可能性が効果的な学習環境の特徴とされ,小学校家庭科の学習指導要領でも学習過程の改善とし,Web情報など知識・技能の生活への活用を重視しているが,事例である掃除の学習における酸・塩基洗浄は,Web情報に問題が見られる.本研究は小学校家庭科の酸・塩基洗浄の教材化に向け,科学と情報のリテラシーの面から課題を明らかにする.
方法 調査は,小学校教員養成の大学生2021年(68名),2022年(56名)を対象とした.酸・塩基洗浄に関する科学リテラシー及び,情報活用に関するリテラシーについて調査し,UserLocalテキストマイニングにより分析した.
結果 酸・塩基洗浄に関する科学的な理論の読み取りでは,2021年4.4%,2022年8.9%が理解でき,χ2検定により有意な差は見られず,科学的な問題の理解を苦手とする傾向が見られた.情報リテラシーでは,信頼性のある情報源からの活用,根拠の確認が重視され,「家庭科にまつわる情報は昔から受け継がれた生活の知恵のようなものが含まれているため,科学的根拠に基づいていないものがある」等の記述も見られた.掃除の学習の授業実践を8割が希望し,酸・塩基洗浄に関する分かりやすい理論の必要性が明らかになった.
方法 調査は,小学校教員養成の大学生2021年(68名),2022年(56名)を対象とした.酸・塩基洗浄に関する科学リテラシー及び,情報活用に関するリテラシーについて調査し,UserLocalテキストマイニングにより分析した.
結果 酸・塩基洗浄に関する科学的な理論の読み取りでは,2021年4.4%,2022年8.9%が理解でき,χ2検定により有意な差は見られず,科学的な問題の理解を苦手とする傾向が見られた.情報リテラシーでは,信頼性のある情報源からの活用,根拠の確認が重視され,「家庭科にまつわる情報は昔から受け継がれた生活の知恵のようなものが含まれているため,科学的根拠に基づいていないものがある」等の記述も見られた.掃除の学習の授業実践を8割が希望し,酸・塩基洗浄に関する分かりやすい理論の必要性が明らかになった.