講演情報
[P-100]大学生による親子ものづくり講座が受講者とスタッフのものづくりの意欲に及ぼす影響背守り刺しゅうの製作
〇山竹 愛海1、梶山 曜子2、鈴木 明子1、村上 かおり1 (1. 広島大、2. 広島文化学園大)
キーワード:
ものづくり、地域連携、大学生、背守り刺しゅう
目的 糸と針を使ったものづくりは,技能の習得だけでなく,心身を育み,生活を豊かにする営みである。しかし社会や生活の変化によりものづくりの機会は減少している。そこで大学生による親子ものづくり体験講座を地域連携活動として実施し,講座の企画・運営がものづくりの意欲に及ぼす影響について分析することを目的とした。
方法 家庭科教員養成を主とする広島大学教育学部人間生活系コースは,東広島市と連携し,地域の様々な年代の方とともに学ぶ場として「のん太の家庭科室」を発足した。2021年度は,背守り刺しゅうを製作する講座を小学生の親子を対象に計3回実施した。企画・運営は4年生を中心に,1年生から大学院生まで多くの学生がスタッフとして受講者の製作を支援した。講座後,講座に関する調査を受講者と学生スタッフに実施し分析した。
結果 製作に用いた背守り刺しゅうは,難易度の設定や多様な用途展開が可能であり,課題として有効であった。受講者への調査結果から,親子1組に1~3名の学生が個別に製作を支援することにより,受講者はものづくりの楽しさを感じられた。また段階見本や製作例は作品イメージを具現化させ,製作意欲を高めた。さらにスタッフの助言により使用糸が多色となり,製作内容の幅が拡がった。他方,学生スタッフへの調査結果から,スタッフ活動を通して他者に教え,伝える力が育成されたとともに,ものづくりや地域との関わりに楽しさを見出したことが分かった。
方法 家庭科教員養成を主とする広島大学教育学部人間生活系コースは,東広島市と連携し,地域の様々な年代の方とともに学ぶ場として「のん太の家庭科室」を発足した。2021年度は,背守り刺しゅうを製作する講座を小学生の親子を対象に計3回実施した。企画・運営は4年生を中心に,1年生から大学院生まで多くの学生がスタッフとして受講者の製作を支援した。講座後,講座に関する調査を受講者と学生スタッフに実施し分析した。
結果 製作に用いた背守り刺しゅうは,難易度の設定や多様な用途展開が可能であり,課題として有効であった。受講者への調査結果から,親子1組に1~3名の学生が個別に製作を支援することにより,受講者はものづくりの楽しさを感じられた。また段階見本や製作例は作品イメージを具現化させ,製作意欲を高めた。さらにスタッフの助言により使用糸が多色となり,製作内容の幅が拡がった。他方,学生スタッフへの調査結果から,スタッフ活動を通して他者に教え,伝える力が育成されたとともに,ものづくりや地域との関わりに楽しさを見出したことが分かった。