講演情報
[P-107]フレイル予防に資する「食を楽しむ習慣」に関する研究
〇松田 悠1、松葉佐 智子1、笹岡 恵梨1、生田目 早苗1、熊谷 美智世2、田中 友規3、孫 輔卿3、飯島 勝矢3 (1. 東京ガス(株)、2. 東京聖栄大、3. 東京大)
キーワード:
フレイル、高齢者、介護予防、健康長寿、食意識、食行動
目的 健康寿命延伸の実現にはフレイル予防が急務である.近年,フレイル予防の観点から,高齢者の栄養や食事摂取量の基準が見直されている.フレイル予防には栄養面に加え,共食といった食行動の関与が報告されている.そこで,本研究ではフレイル予防と食習慣,特に,「食を楽しむこと」との関係について検討した.
方法 東京都・神奈川県在住の70代(フレイル予備群と非フレイル群各3名)にオンライン又は対面でインタビュー調査を行い,仮説構築を行った.さらに,仮説検証のため千葉県在住の高齢者(65~99歳)を対象に食生活に関するアンケート調査を2回実施した.第1回回収人数は1,007名(男性509名,女性498名),平均年齢は79.9±4.9歳,第2回は1,617名(男性887名,女性730名),平均年齢は76.2±5.8歳であった.
結果 第1回アンケートにおいて食生活全般の実態および意識とフレイル予防との関連性を検討したところ,食事や調理を楽しむことがフレイル予防に良い影響を与える可能性が示唆された.そこで,第2回では食を楽しむことにつながる具体的な食行動の仮説を立て検証した.その結果,食事のあいさつをする,旬の食材や行事食を食べる,見た目のおいしさにもこだわる,食への好奇心をもつといった行動をとる人の方が,フレイルの割合が低いことがわかった.これらは独居の高齢者でも実践可能であるため,フレイル予防に有効な提案になると考えられる.
方法 東京都・神奈川県在住の70代(フレイル予備群と非フレイル群各3名)にオンライン又は対面でインタビュー調査を行い,仮説構築を行った.さらに,仮説検証のため千葉県在住の高齢者(65~99歳)を対象に食生活に関するアンケート調査を2回実施した.第1回回収人数は1,007名(男性509名,女性498名),平均年齢は79.9±4.9歳,第2回は1,617名(男性887名,女性730名),平均年齢は76.2±5.8歳であった.
結果 第1回アンケートにおいて食生活全般の実態および意識とフレイル予防との関連性を検討したところ,食事や調理を楽しむことがフレイル予防に良い影響を与える可能性が示唆された.そこで,第2回では食を楽しむことにつながる具体的な食行動の仮説を立て検証した.その結果,食事のあいさつをする,旬の食材や行事食を食べる,見た目のおいしさにもこだわる,食への好奇心をもつといった行動をとる人の方が,フレイルの割合が低いことがわかった.これらは独居の高齢者でも実践可能であるため,フレイル予防に有効な提案になると考えられる.