講演情報

[P-108]持続可能な生ごみ処理の一考察未来の食を考える

〇宮原 葉子1、岡田 昌大2、吉村 亜衣留2、吉田 真愛樺2、松隈 美紀2 (1. 中村学園大短、2. 中村学園大)
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キーワード:

生ごみ、食品ロス、コンポストバッグ

【目的】調理屑や食べ残しを利用したコンポスト化等の資源化を一部の自治体で実施しているが, 多くの自治体では生ごみ削減に向けた抜本的な対策はとられていない1. そこで, 本研究では大学生における食品ロスやコンポストの認知度の実態を調査し, 家庭でも手軽にできるコンポストバッグを使用した取組みを社会に提案することを目的として検証を試みた. 【方法】(1)食品ロスとコンポストの認知度調査(2022年7月1~31日, 大学生122名対象にWEBアンケート)を実施(2)コンポストバッグ(ローカルフードサイクリング株式会社製)でできた肥料と化学肥料による比較検討. 【結果】アンケートの回答率は56.6%であった. 食品ロスの現状で知っていることでは「日本は世界の中でとても高い」「家庭からのロスが多い」等の回答が得られた. また食品ロス削減が未来に与える影響では「ごみ焼却量が減りCO2の排出量も減る」「地球温暖化の進行を遅らせられる」という回答が多かった. 次にコンポストの認知度では43.5% が知っていると回答し, コンポストバッグの認知度は50%であった. 堆肥の違いによる比較では, コンポストバッグを使用した方が実, 葉ともに大きく育ち, よりカブらしい香りや辛みが感じられた.   [文献] 1)龍田典子ら;生ごみ資源化法としての段ボールコンポストの評価. 廃棄物資源循環学会論文誌, Vol. 31, p.179-188(2020).