講演情報
[P-110]生活者の処分衣類に対する意識の変化
〇岡林 誠士1、熊谷 伸子1、北方 晴子1、小林 幹彦1 (1. 文化学園大学)
キーワード:
衣類、ファッション、処分、環境意識、縦断的研究
目的 本研究グループでは、生活者の衣類における環境への意識、特に衣類の入手と処分における実態を明らかすることにより、その醸成の一助となることを目的に継続的な調査を実施している。本報告では2020年からコロナ禍を経た2023年2月までの調査結果からその変化を確認するものである。
方法 衣類を種類で分類した場合の入手・処分方法と、衣類を価格で分類した場合の処分方法、環境行動に関する意識等について、2020年から2023年に同時期・同規模で同じインターネット調査会社を用いて年1回、計4回の調査を実施した。
結果および考察 入手方法では、衣類の種類(下着と下着以外)のいずれにおいても新品での購入は減少傾向にあり、中古での購入が増加傾向にあった。他方、処分方法の実際の行動と処分における好ましい方法の比較では、Reuse項目(売る・譲渡・再利用)において2倍程度の乖離がみられ、意識が行動に伴なっていないことが確認された。これは生活者がその行動を日常的に実行するための環境が十分に整っていないことを示唆すると考えられる。一方、経年的な変化として一貫した増加や減少は多くの項目で確認できず、コロナ禍およびその後の社会情勢による不景気の影響などをその年度ごとに反映した結果が散見されたといえるものであった。
本研究の一部はJSPS科研費 JP19K21730および文化・衣環境学研究所の助成を受けたものです。
方法 衣類を種類で分類した場合の入手・処分方法と、衣類を価格で分類した場合の処分方法、環境行動に関する意識等について、2020年から2023年に同時期・同規模で同じインターネット調査会社を用いて年1回、計4回の調査を実施した。
結果および考察 入手方法では、衣類の種類(下着と下着以外)のいずれにおいても新品での購入は減少傾向にあり、中古での購入が増加傾向にあった。他方、処分方法の実際の行動と処分における好ましい方法の比較では、Reuse項目(売る・譲渡・再利用)において2倍程度の乖離がみられ、意識が行動に伴なっていないことが確認された。これは生活者がその行動を日常的に実行するための環境が十分に整っていないことを示唆すると考えられる。一方、経年的な変化として一貫した増加や減少は多くの項目で確認できず、コロナ禍およびその後の社会情勢による不景気の影響などをその年度ごとに反映した結果が散見されたといえるものであった。
本研究の一部はJSPS科研費 JP19K21730および文化・衣環境学研究所の助成を受けたものです。