講演情報
[P-092]雑誌『Good Housekeeping US版』に表れる食生活観過去20年間の誌面構成をもとに
*渡瀬 典子1 (1. 東京学芸大)
キーワード:
食生活観、グッドハウスキーピング、雑誌
目的 創刊140周年を迎える『Good Housekeeping』は,アメリカの生活総合雑誌である。第76回大会では,同誌の日本版(1997年創刊~1999年以降休刊)に表れる「生活改善観」の特徴に焦点を当て,日本版が刊行された20世紀末の時代を映した生活へのアプローチを確認した。そこで本研究は,2000年代以降,生活環境・社会環境が変わりゆく中で,どのような生活価値観やライフスタイルの指向性をアメリカのメディアは提案してきたのかに注目し,『Good Housekeeping US版』における食生活観を中心に,誌面構成及び関連記事をもとに検討する。
方法 過去20年間に刊行された『Good Housekeeping US版』(2005年1月号~2024年11/12月号)の記事を分析資料とする。
結果 『Good Housekeeping US版』の誌面は食生活(調理),住生活(インテリア),美容,健康,旅行,消費生活(商品テストを含む),人間関係,保育等の記事で構成されており,食生活(調理)に関する内容を中心とした構成がとられている。20年間で総ページ数が約半分に減り,インタビュー記事などの人に焦点を当てた内容が減り,実用的かつコンパクトな記事内容に変化している。また,調理記事では「健康的(healthy)」という視点は20年前も現在も共通しているが,「簡単」「〇分調理」などの時短を謳う記事が,近年では目立つ傾向にある。
方法 過去20年間に刊行された『Good Housekeeping US版』(2005年1月号~2024年11/12月号)の記事を分析資料とする。
結果 『Good Housekeeping US版』の誌面は食生活(調理),住生活(インテリア),美容,健康,旅行,消費生活(商品テストを含む),人間関係,保育等の記事で構成されており,食生活(調理)に関する内容を中心とした構成がとられている。20年間で総ページ数が約半分に減り,インタビュー記事などの人に焦点を当てた内容が減り,実用的かつコンパクトな記事内容に変化している。また,調理記事では「健康的(healthy)」という視点は20年前も現在も共通しているが,「簡単」「〇分調理」などの時短を謳う記事が,近年では目立つ傾向にある。