講演情報
[P-108]マイクロ波を用いたレッドビーツ染色用教材
*松田 美帆1、塚崎 舞2、藤本 明弘3、森田 みゆき2 (1. 北海道拓北養護学校、2. 東京学芸大、3. 宮崎大)
キーワード:
教材、染色、繊維、レッドビーツ、マイクロ波(電子レンジ)
目的 家庭科における染色教材は,従来法では抽出,染色に時間がかかり,近年の家庭科の授業時間数内で実施するには困難を伴っている.我々は,これまで電子レンジを使用した染色の検討をおこなっており,本研究ではレッドビーツ(赤ビート、テーブルビート)を用い,織や繊維の性質も学習できる教材の検討を行った.
方法 染色する繊維に羊毛,木綿,アクリル糸を用い,自作の簡易織り機1)で織物を製作した.レッドビーツの色素の抽出は,電子レンジを使用してクエン酸溶液中で500W照射時間2分で行った.染色は500W照射時間30秒で染色し,その後すすぎ,風乾した.染色布を色差計で色差を測定し,色彩安定性を検討した.
結果 マイクロ波染色では,アクリル,木綿,羊毛の順に濃色となり,羊毛は1分以内の短時間で,レッドビーツの色素で染色できることがわかった.複数の繊維を用いた織物を染色することで,「織物の構造を知る」,「繊維の染色性について目視で理解しやすい」,「マイクロ波染色は短時間で行える」ことから,学校教材に適していると考えられる.
1)松田美帆,森田みゆき,衣生活教育における簡易織り機の開発―特別支援を要する児童・生徒への衣生活教育に視点を当てて―,東京学芸大学紀要総合教育科学系,72,373−380(2021)
方法 染色する繊維に羊毛,木綿,アクリル糸を用い,自作の簡易織り機1)で織物を製作した.レッドビーツの色素の抽出は,電子レンジを使用してクエン酸溶液中で500W照射時間2分で行った.染色は500W照射時間30秒で染色し,その後すすぎ,風乾した.染色布を色差計で色差を測定し,色彩安定性を検討した.
結果 マイクロ波染色では,アクリル,木綿,羊毛の順に濃色となり,羊毛は1分以内の短時間で,レッドビーツの色素で染色できることがわかった.複数の繊維を用いた織物を染色することで,「織物の構造を知る」,「繊維の染色性について目視で理解しやすい」,「マイクロ波染色は短時間で行える」ことから,学校教材に適していると考えられる.
1)松田美帆,森田みゆき,衣生活教育における簡易織り機の開発―特別支援を要する児童・生徒への衣生活教育に視点を当てて―,東京学芸大学紀要総合教育科学系,72,373−380(2021)