講演情報
[P-114]小学校家庭科における家庭・地域に関する授業検討非認知能力の育成に着目して
*志村 結美1 (1. 山梨大学)
キーワード:
非認知能力、家庭・地域、小学校家庭科
【目的】近年、地域社会の教育力の低下等により、学校教育には「社会に開かれた教育課程」としての役割が期待されている。小学校の家庭科においても、学習指導要領(2017)にて幼児又は低学年の児童や高齢者など異なる世代の人々との関わりについて扱うよう明記され、家庭、地域、社会の空間軸の広がりがさらに重視されている。一方で、非認知能力の育成も喫緊の課題と言われている。そこで、本研究では、大学生、家庭科を担当する小学校教員対象調査より、家庭・地域に関する意識の実態や授業実践等を明らかにし、小学校家庭科における非認知能力の育成に着目した家庭・地域に関する授業検討を行うこととした。
【方法】①大学生対象アンケート調査:2022年10月~11月実施、Y大学1年生456名対象、②小学校教員対象アンケート・インタビュー調査:2022年12月実施、5名対象
【結果】大学生対象調査では、非認知能力である自尊感情や時間的展望等が低い傾向にあることが明らかとなった。また、多くが地域社会に対して自ら積極的に関わろうとしているものの、実際に行動に移している人は少なく、意識と行動に有意な違いが認められた。小学校教員調査からは、実践的・体験的な教科である家庭科の特徴を活かし、学校での学びを家庭生活の中で実践し、自分や家族の生活をより良く工夫しようとする力を身に付けて欲しいと考え、実践している姿が明らかとなった。
【方法】①大学生対象アンケート調査:2022年10月~11月実施、Y大学1年生456名対象、②小学校教員対象アンケート・インタビュー調査:2022年12月実施、5名対象
【結果】大学生対象調査では、非認知能力である自尊感情や時間的展望等が低い傾向にあることが明らかとなった。また、多くが地域社会に対して自ら積極的に関わろうとしているものの、実際に行動に移している人は少なく、意識と行動に有意な違いが認められた。小学校教員調査からは、実践的・体験的な教科である家庭科の特徴を活かし、学校での学びを家庭生活の中で実践し、自分や家族の生活をより良く工夫しようとする力を身に付けて欲しいと考え、実践している姿が明らかとなった。