講演情報
[P-118]家庭科衣生活領域における動画教材の学習効果
濱田 仁美1、秋葉 京香1、鹿嶋 紗英1、本橋 菜穂1、*野上 遊夏1、川端 博子2 (1. 東京家政大学、2. 元埼玉大学)
キーワード:
衣生活領域、家庭科、教材、動画学習
目的 近年学校教育において、ICT活用による教育が急速に普及している。本研究では、家庭科衣生活領域における動画教材の使用による効果を調査し、動画教材による学習効果を検証することを目的とする。
方法 家庭科衣生活領域の「衣服素材の吸水性」、「衣服の強度と伸張特性」という2つの動画教材を作成し、その学習効果を検証した。東京家政大学の教職課程を履修している3年生55名(服飾美術学科29名、栄養学科26名)を対象に、動画学習グループとプリントによる資料学習グループに分けて、学習前後の事前事後テスト、アンケートを実施した。
結果 事前事後テストの選択問題の平均点を比較すると、資料学習グループの方が動画学習グループよりも平均点の上昇率が高い結果となった。単語などの要点は資料学習で定着率が高かったと言える。しかし、記述問題では動画学習グループの方が平均点は高かった。全体の内容を理解していないと正答できない記述問題では、動画学習の方が効果的であったと考えられる。また、被服系が専門の服飾美術学科の学生の方が、動画学習グループ、資料学習グループともに平均点上昇率が大幅に高かった。題材に興味を持って集中して学習したと考えられる。アンケートからは、両学科の学生共に、動画教材での学習の方が「興味を持てた」、「理解できた」と回答した学生が多く、「授業に動画教材を取り入れた方が良い」という回答も多かった。
方法 家庭科衣生活領域の「衣服素材の吸水性」、「衣服の強度と伸張特性」という2つの動画教材を作成し、その学習効果を検証した。東京家政大学の教職課程を履修している3年生55名(服飾美術学科29名、栄養学科26名)を対象に、動画学習グループとプリントによる資料学習グループに分けて、学習前後の事前事後テスト、アンケートを実施した。
結果 事前事後テストの選択問題の平均点を比較すると、資料学習グループの方が動画学習グループよりも平均点の上昇率が高い結果となった。単語などの要点は資料学習で定着率が高かったと言える。しかし、記述問題では動画学習グループの方が平均点は高かった。全体の内容を理解していないと正答できない記述問題では、動画学習の方が効果的であったと考えられる。また、被服系が専門の服飾美術学科の学生の方が、動画学習グループ、資料学習グループともに平均点上昇率が大幅に高かった。題材に興味を持って集中して学習したと考えられる。アンケートからは、両学科の学生共に、動画教材での学習の方が「興味を持てた」、「理解できた」と回答した学生が多く、「授業に動画教材を取り入れた方が良い」という回答も多かった。