講演情報
[P-101]保育者養成課程の学生による造形・食育活動実践アニマシオン的手法がもたらした学びに注目して
*鳥居 美佳子1、古屋 祥子1、青栁 啓子2 (1. 山梨県立大、2. 勝沼図書館)
キーワード:
アニマシオン、絵本、造形活動、食育、学びの成果
【目的】保育を学ぶ学生が地域の子どもたちとアニマシオン的手法を用いた造形・食育の総合的な実践活動を経験することで、どのような学びの成果が得られるか検討する。
【方法】2024年5月~11月、甲信地区にある大学の保育士課程の学生を対象とし、以下①~③を実施した。①対象学生は、絵本を活用した造形・食育活動の計画を立案し、模擬店と商品を制作した。②対象学生が地域の子どもと「お店屋さんごっこ」をして遊ぶ機会を設けた。学生は来場者の反応や活動中の気づき等を記録した。③②の経験を踏まえて、対象学生は再び絵本を活用した活動の計画を立案した。遊びを通した総合的な保育活動を考案する能力を②の前後で比較し成果を評価した。
【結果・考察】体験前はストーリーによって食体験を促すことをねらいとして絵本を導入に用いる計画が多かったが、体験後には素材や調理過程に注目する絵本を用いた計画が増えた。それらには、五感を使って食材自体や食材の変化を楽しんだり感じたことを表現して共有したりする工夫、参加型クイズや身体活動など子どもの主体性を引き出す工夫がみられた。絵本と現実を一体化させやすいリアルでシンプルな絵本の活用により、絵本と現実の世界をつなげ、絵本・創作・食を相互に深く楽しむことをねらいとする総合的な保育の計画が認められた。本研究における実践活動は、総合的な保育を企画し実践する力を養う上で一定の効果があったと考えた。
【方法】2024年5月~11月、甲信地区にある大学の保育士課程の学生を対象とし、以下①~③を実施した。①対象学生は、絵本を活用した造形・食育活動の計画を立案し、模擬店と商品を制作した。②対象学生が地域の子どもと「お店屋さんごっこ」をして遊ぶ機会を設けた。学生は来場者の反応や活動中の気づき等を記録した。③②の経験を踏まえて、対象学生は再び絵本を活用した活動の計画を立案した。遊びを通した総合的な保育活動を考案する能力を②の前後で比較し成果を評価した。
【結果・考察】体験前はストーリーによって食体験を促すことをねらいとして絵本を導入に用いる計画が多かったが、体験後には素材や調理過程に注目する絵本を用いた計画が増えた。それらには、五感を使って食材自体や食材の変化を楽しんだり感じたことを表現して共有したりする工夫、参加型クイズや身体活動など子どもの主体性を引き出す工夫がみられた。絵本と現実を一体化させやすいリアルでシンプルな絵本の活用により、絵本と現実の世界をつなげ、絵本・創作・食を相互に深く楽しむことをねらいとする総合的な保育の計画が認められた。本研究における実践活動は、総合的な保育を企画し実践する力を養う上で一定の効果があったと考えた。