講演情報
[P-115]小学校家庭科におけるオリジナルデザイン巾着袋製作の教材開発STAEAM教育を意識した布を用いた製作実習
*都甲 由紀子1、佐々木 淑子2、木村 元也1、新川 美空1、広瀬 千尋1、松岡 夢乃1、森下 覚1 (1. 大分大学、2. 佐伯市立渡町台小学校)
キーワード:
小学校家庭科、巾着袋の製作、布製品の製造工程技術、STEAM教育
【目的】小学校家庭科における布を用いた製作実習の題材として、学習指導要領に「袋」が例示されている。本研究の目的は、子ども用の色柄の布に裁ち切り線や出来上がり線があらかじめプリントされた市販の家庭科教材キットを使わずに、小学校教員が指導しやすく、児童にとっても取り組みやすい教材を開発することである。
【方法】綿75%・リネン25%の生成りの市販キャンバス地を材料として使用した。児童に大中小3種類の大きさや紐の色を選ばせて巾着袋を製作する教材を開発した。完成した巾着袋に布絵の具を用いてオリジナルデザインを施すことにし、8時間で実施する計画とした。小学校家庭科教科書掲載の作り方を参考に紙媒体の資料と動画教材を制作し、2025年11月に小学校6年生3クラスの児童を対象として家庭科担当の小学校教諭が授業を実践した。
【結果】STEAM教育の実践となるように、製作方法を解説する動画に加えて、布をマイクロスコープで観察した画像や、手縫いとミシン縫いの縫い方や縫い目の違いなどを解説する動画も加えた。この教材を活用した授業において、児童は、学校や習い事、個人の趣味や日常生活で使う袋をそれぞれに想定して製作に取り組んだ。児童の学習の振り返りには「世界に一つだけの巾着ができて早く使ってみたいです」「将来に服をぬえるかできるのか?と思っていたので凄く良かった」「布などは生活に必要な物だと言う事を学びました」などの記述が見られた。
【方法】綿75%・リネン25%の生成りの市販キャンバス地を材料として使用した。児童に大中小3種類の大きさや紐の色を選ばせて巾着袋を製作する教材を開発した。完成した巾着袋に布絵の具を用いてオリジナルデザインを施すことにし、8時間で実施する計画とした。小学校家庭科教科書掲載の作り方を参考に紙媒体の資料と動画教材を制作し、2025年11月に小学校6年生3クラスの児童を対象として家庭科担当の小学校教諭が授業を実践した。
【結果】STEAM教育の実践となるように、製作方法を解説する動画に加えて、布をマイクロスコープで観察した画像や、手縫いとミシン縫いの縫い方や縫い目の違いなどを解説する動画も加えた。この教材を活用した授業において、児童は、学校や習い事、個人の趣味や日常生活で使う袋をそれぞれに想定して製作に取り組んだ。児童の学習の振り返りには「世界に一つだけの巾着ができて早く使ってみたいです」「将来に服をぬえるかできるのか?と思っていたので凄く良かった」「布などは生活に必要な物だと言う事を学びました」などの記述が見られた。