講演情報

[P-121]リビングルームで使う家電製品の省エネ行動効果の検証ホットカーペットおよび掃除機の使い方による省エネ効果

*木村 康代1、赤石 記子2、三神 彩子1,2、笹岡 恵梨1、久米村 秀明1、長尾 慶子3 (1. 東京ガス(株)、2. 東京家政大、3. 元東京家政大)

キーワード:

省エネ、節電、家電製品、ホットカーペット、掃除機、リビングルーム

目的 家庭での省エネ行動を促進するため,家族が長く過ごすリビングルームにおける省エネ行動について,暖房と掃除の面から効果を検証した.暖房に関しては,エアコンを主暖房としている家庭の約2割が補助暖房としているホットカーペットを取り上げることとした.掃除に関しては,9割以上の家庭で電気掃除機を使用していることから,掃除機の省エネに資する使用方法を検証することとした.
方法 一都三県の家庭で,ホットカーペット使用率および,掃除頻度・掃除機の種類等についてアンケート調査を実施し,その結果を元に使用実態に応じた機器の選定を行った.併せて,ホットカーペットについては,2畳タイプを用いて全面使用した場合と半分に切り替えて使用した場合との電力使用量を実測した.掃除機については,吸引モード「強」・「中」それぞれの電気使用量および,2畳分の床に5種類のものを置き,それらをどかしながら掃除機をかける場合と,床に何も置かない状態で掃除機をかける場合との電力使用量を実測した.
結果 2畳タイプのホットカーペットを全面使用から半分使用に切り替えた場合では,5時間使用の電力使用量が約47%の削減となった.掃除機については,「強」から「中」に切り替えることで,電力使用量を約28%削減できた.また,2畳分の床に掃除機をかける際に,床に置かれたものをどかしてからかけることで電力使用量を約32%削減できることも確認した.