講演情報

[P-048]家庭での食事作りに関する意識調査~高校生及び大学生における調理技術と早期食育との関連~

*米浪 直子1、川畑 歩加1、前田 桃菜1、灰藤 友理子1、橘 由佳1、東出 珠美2、湯川 夏子3、李 温九4、若村 智子5 (1. 京都女大、2. 奈良県立磯城野高校、3. 京都教育大、4. 羽衣国際大、5. 京都大学)

キーワード:

調理操作、調理開始時期、食育、家庭での食事作り、高校生、大学生

【目的】近年、「食の外部化」が進み、外食・中食・インスタント食品等の利用が増加して、食事を作る機会が減少している。本研究では自立した食生活を始める高校生と大学生を対象として、食事作りの実態と調理技術、調理開始時期との関連を明らかにすることを目的とした。【方法】近畿圏内に在住する高校生と大学生を対象に、2024年5月から11月にGoogle Formsによるアンケート調査を実施した。有効回答が得られた高校男子143名、高校女子(食専攻)68名、高校女子(他専攻)337名、大学男子129名、大学女子(食専攻)311名、大学女子(他専攻)310名の6群について解析を行った。アンケート内容は、性別・学年・専攻・居住形態・普段の調理担当者・得意料理・どのようにして調理操作を習得したか・調理開始時期等11項目、調理操作の習得状況について30項目、食事作りの有無・食事作りの頻度・食事作りのきっかけ等4項目、食事作りに関する意識について30項目であった。【結果】すべての群で調理操作の習得率は、レベルが上がるにつれて低くなった。大学男子以外では調理開始時期が早いほど、調理操作の習得率は高かった。早い時期から食育を実施することは、食生活の自立に役立つことが示唆された。