講演情報
[P-050]中学校における「カルシウムレシピコンテスト」の実践による食育の評価
*星野 亜由美1、神澤 志乃2、岸田 恵津3、中岡 加奈絵4 (1. 東京学芸大、2. 東京学芸大附属竹早中、3. 兵庫教育大、4. 十文字学園女大)
キーワード:
食育、カルシウム、レシピ、骨量、中学生
目的 思春期は骨量の急増期であり,食に関する自己管理能力を身につける上でも重要な時期である。しかし,中学生のカルシウム摂取不足が懸念される。そこで,A中学校では「骨と健康」を題材に1年間の教科等横断的な食育を実践した。本研究では,生徒が「骨を強くするレシピ」をテーマに作成した「カルシウムレシピコンテスト」の作品の分析から,食育活動を評価することを目的とした。
方法 食育は,2024年度に1~3年生392人に対し行った。内容は骨量測定と生活習慣に関する質問紙調査(5月と11月),栄養や献立に関する授業(6~7月),「カルシウムレシピコンテスト」の作品づくり(8月)等であった。作品は料理区分,タイトル,使用食品,テーマへの言及の視点で分析した。
結果 料理区分は「主食」236人,「主菜」146人,「副菜」127人,「汁物・飲み物」137人,「デザート」85人であり,うち167人が「献立」を提出した。タイトルには「骨」161回,「カルシウム」136回,「強い」76回,「おいしい」47回,「簡単」20回が,使用食品には「牛乳」119回,「小松菜」107回,「チーズ」106回が多く出現した。テーマに関し「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」等の栄養素とそれらを多く含む食品が言及された。以上,食育活動を通じ,生徒は骨に関わる栄養素や食品を多角的に捉え,献立,栄養,嗜好等を考慮したレシピを作成できたことが明らかになった。
方法 食育は,2024年度に1~3年生392人に対し行った。内容は骨量測定と生活習慣に関する質問紙調査(5月と11月),栄養や献立に関する授業(6~7月),「カルシウムレシピコンテスト」の作品づくり(8月)等であった。作品は料理区分,タイトル,使用食品,テーマへの言及の視点で分析した。
結果 料理区分は「主食」236人,「主菜」146人,「副菜」127人,「汁物・飲み物」137人,「デザート」85人であり,うち167人が「献立」を提出した。タイトルには「骨」161回,「カルシウム」136回,「強い」76回,「おいしい」47回,「簡単」20回が,使用食品には「牛乳」119回,「小松菜」107回,「チーズ」106回が多く出現した。テーマに関し「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」等の栄養素とそれらを多く含む食品が言及された。以上,食育活動を通じ,生徒は骨に関わる栄養素や食品を多角的に捉え,献立,栄養,嗜好等を考慮したレシピを作成できたことが明らかになった。