講演情報
[P-060]小学校家庭科の酸洗浄の教材化に向けた課題の分析-大学生における科学リテラシーの観点から-
*駒津 順子1 (1. 長崎大)
キーワード:
酸洗浄、弱酸遊離反応、ルシャトリエの原理、小学校家庭科、学習指導要領
目的 クラウド環境が整備されている,学校教育の探求的な学習のICT活用は,デジタル・ディバイドの解消等,学習指導要領でも推進されており,よりよい生活の実現に向け,科学の知を総合して生活事象を解釈する力の育成として,家庭科で育成する資質・能力として重視されている.本研究は小学校家庭科の酸洗浄の教材化に向け,科学リテラシーを踏まえたロジック構築を目指す.
方法 調査は,2024年11月、大学生62名を対象とした.酸による水垢の除去の科学的根拠による説明について、アフターコーディングにより分析した.説明文は、小学校から高等学校までの教科書(生活科、理科、家庭科、化学、化学基礎、科学と人間生活)を閲覧し,説明の対象者を各自設定した.
結果 説明対象の内訳は、一般消費者1.7%、高等学校59.3%、中学校10.2%、小学校1.7%、理論的な解釈による説明が難しい27.1%であった.説明の困難さの具体的記述では、「小学校からの教科書の内容は,難しい言葉を用いないようにした結果,深い内容について触れていなかった.小学生にもわかるように専門用語を使用しないで,理解できる内容を記載してほしい.」「化学平衡とルシャトリエの原理そのものの原理は理解できても,この原理自体がどのように汚れの除去に関わっているのかがよく分からない」等があげられた.本研究では,金属汚れの酸による溶解のメカニズムについて,大学生の理解から報告する.
方法 調査は,2024年11月、大学生62名を対象とした.酸による水垢の除去の科学的根拠による説明について、アフターコーディングにより分析した.説明文は、小学校から高等学校までの教科書(生活科、理科、家庭科、化学、化学基礎、科学と人間生活)を閲覧し,説明の対象者を各自設定した.
結果 説明対象の内訳は、一般消費者1.7%、高等学校59.3%、中学校10.2%、小学校1.7%、理論的な解釈による説明が難しい27.1%であった.説明の困難さの具体的記述では、「小学校からの教科書の内容は,難しい言葉を用いないようにした結果,深い内容について触れていなかった.小学生にもわかるように専門用語を使用しないで,理解できる内容を記載してほしい.」「化学平衡とルシャトリエの原理そのものの原理は理解できても,この原理自体がどのように汚れの除去に関わっているのかがよく分からない」等があげられた.本研究では,金属汚れの酸による溶解のメカニズムについて,大学生の理解から報告する.